オブジェクト指向UIとは何か?
Published on October 3, 2024
Category: テクノロジー
はじめに
今日のブログでは、オブジェクト指向UIデザインについてみていきます。
著書:オブジェクト指向UIデザインを読んでインプットしたことをまとめます。
プログラミングの世界でよく耳にする「オブジェクト指向」という概念ですが、
実はユーザーインターフェース(UI)デザインにも応用できます。
オブジェクト指向UIとは?
オブジェクト指向UIとは、「オブジェクト」(つまり、アプリが扱う情報や、ユーザーが操作する対象物)を中心に据えたUIデザインのことです。
従来のタスク指向UI(アクションを起点としたデザイン)とは異なり、ユーザーが直接操作したい対象を画面上に表示し、それを起点に操作を進められるようにします。
タスク指向UIとの違い
例えば、蔵書管理アプリを考えてみましょう。
この例にあげいているアプリは、自身が保有する書籍を管理することを目的としております。
- タスク指向UI:
- 「登録する」「確認する」などのアクションがメインメニューに並ぶ
- 新しい機能が増えるたびに、メニュー項目が増える
- ・ 結果として、画面遷移が複雑になり、ユーザーの認知負荷が高くなる
- オブジェクト指向UI:
- 「本」というオブジェクトが画面の中心に表示される
- ユーザーは本を直接選択し、そこから必要なアクションを選べる
- 画面遷移が少なく、アプリの目的が一目で分かる
オブジェクト指向UIの利点
- 直感的な操作
- 実生活に近い感覚で操作できる
- 目的のオブジェクトが画面上に並んでいるため、見つけやすい
- 効率的な操作
- 無駄な画面遷移が減り、目的の操作にすぐにたどり着ける
- ユーザーが主体的に操作できるため、効率が上がる
- シンプルな構造
- 画面数が少なくなる
- プログラムもシンプルになる可能性が高い
- 柔軟性
- ユーザーが自由に操作順序を決められる
- 新機能追加時も既存の UI 構造を大きく変えずに済む
オブジェクト指向UIの原則
- オブジェクトへの直接的な操作
- オブジェクトは自身の性質と状態を体現する
- オブジェクト選択 → アクション選択の順序
- 全てのオブジェクトが協調してUIを構成
まとめ
オブジェクト指向UIは、ユーザーにとってより自然で効率的な操作環境を提供します。
特に複雑な機能を持つアプリケーションにおいて、ユーザーにとってより使いやすく、直感的なインターフェースが実現できるはずです。